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行政との交渉 [まつりごと]

カウントダウン361です。

我々が水道水として、また農業用水として使用している小櫃川と湊川の上流の水源地にある、埋立処分場に、
放射性物質を含んだ焼却灰や、汚泥を持ち込み埋めているということに対し、許可を与えている県に、見解を問いただすべく、県庁に出向いた。
県知事宛に、埋立中止を申し入れる署名活動を展開している、富津、君津、木更津の市民団体の方が既に集まっておられた。
我々は、十数人で、県側は産廃指導室の2名で対応した。
時間は、概ね1時間の予定。

話は、我々からの現状認識と県の見解、回答の申し入れである。
太平興産の件、新井総合の件、放射性廃棄物の件の3点についてである。
太平興産では、処分場の許可内容に反する開発が行われていないか。許可前に一部埋立が行われていないか、県はちゃんと把握しているか、を写真記録提示して説明し、回答を求めた。
県はパネル写真を見ながら、説明し、きちんと把握しているとの話だった。一部、要確認もあったが、力強く答えていた。

ここで、地元の方が、処分場の放流口近くの稲に発芽不良が見られる、と発言。県は、放流水の測定値は問題ないので、業者には、何もいえないと。
地元の方からは、昼と夜で、また人の有無で放流のやり方が違うのではないか、など心配、疑惑の発言があった。
太平興産が放流している高宕川が湊川に合流しているが、合流地点より上流は、水生生物が存在するが、合流地点から下流では殆んどいない。水質分析の化学調査だけでなく、生物調査も実施して欲しい。
このあたりになると、市民側が優勢になった。時間も迫ってきたので、予定通り進め方ができず、内容が入り混じっての質疑、要望となる。

もともと、何故県は、この場所に処分場建設の許可を出したのか。このあたりは、断層があり、クラックも多く存在している。また、当初は、シートなしで、埋め立てていた。業者が提出した地層の資料に、捏造があるのを県は見抜けなかった。専門家を交えないで判断した。これについてきちんと釈明し、今後どういう風にしていくのか、出して欲しい。
担当者は答えず、モニタリング場所をどこどこの井戸で測定してくれと、具体的に指定して欲しい。それならば予算の範囲で、対応はできる。
これについては、我々側で後日、要望書を提出するとした。
新井総合について、市は廃棄償却灰中の、放射能値は公開しているが、どこへ運んでいるかは、公表していない。県は市に、公表するように要請していない。何故なのか。
担当者は答えない。

新井総合の場所は、非常に問題の場所だ。小櫃川の水源地である、久留里の原水の大福山ですよ。まずいと思いませんか。ここだけは、絶対に駄目だという場所でしょう。何故ここに許可したのか。今後どうする予定なのか、先ほどの太平の件も含め、知事か部長と話ができる場を設定していただきたい。
太平興産に、救急車が出入りしていた。作業員に害が及んだのではないかと、地元は不安でいる。県に、調査を依頼する。こういうことについて、地元に、情報を流して欲しい。業者に指導して欲しい。
担当者は、調査すると約束。

担当者が、黙ってしまったので、あなた方を責めているのではない。矢面に立たされて、気の毒だと思う。責任ある立場の方(知事や部長)と、会う機会を設定して欲しい。
ここで時間切れとなる。最初は少し強気だった県担当者は、我々より、県は、県民目線、県民立場を最優先すべきではないかと諭されて、何もいえなくなった。担当者は、きっと気づいたのだろうと、期待したい。

法律を守る。手続き上問題なければ何もしない。マニュアリストであっては、行政サービスを行う資格はない。
行政と対立するだけでは、物事は進まない。担当者をを諭し、本来の行政の役割に彼等が気付いたときに、彼等の思いを汲みながら、一緒に進める。
今回の交渉担当方々のやり方を見て、勉強になった。
          市政に市民目線、感覚を!の 普通の一市民   田中 てるひろ
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