協議会で見えたもの [行政の本質]

カウントダウン 297です。

先週の金曜日1/6に、今年初の傍聴に参加した。

介護保険運営協議会である。

議題は、高齢者福祉計画・第5期介護保険事業計画(案)についてである。

傍聴者は、私一人である。

机上には、分厚い資料(計画(案))があった。

事務局が、今回の資料はお持ち帰りできませんので、宜しくお願いしますと断りにきた。

初めてのことである。

資料が多いためなのか、しかし傍聴者は一人なのだからけちけちしなくても良いのにと思った。

事務局からの説明が始まった。この会議の後、パブリックコメントにかけるという。

各章説明の後に、議長役の会長より、質疑が求められたが、数件しかなく、発言者も限られた方のみで、

内容も、語句に簡することなどで、本格的な内容の議論という状況ではなかった。

全く協議会の名に値しない会議だな、と思いながら、聞いていた。

各章とも、何事もなく、「それでは、承認されました」との、議長の確認の言葉で、スンナリと終わった。

わずか、1時間であった。

最後に、殆んどを一人で発言していた委員の方が、「要望なのですが」と、口を開いた。

「資料は、もう少し前に、配布願えませんでしょうか。間近に配られても、このように分厚い資料は、

眼が通せませんので。」と、女性の方であったが、とても控えめに、述べられた。

もっと以前に配られていれば、活発な質疑があったことだろう。

事務局は、国の情報が出てくるのがギリギリだったもので、失礼しました、次回からは、

逐次皆様には提示させていただきますと、言い訳していた。

この委員の発言がなかったら、なんと問題意識のないメンバーの協議会かなと評価されていただろう。

男性の委員もいたが、発言したのは、十数名の委員の中で、女性2名であった。

会長は、司会者であり、進行役であり、議長ではなかった。

結果として、各委員は、事務局のアリバイつくりの協力者であった。

この会議は、22年度は3回、23年度は2回開かれているが、どの回も、傍聴者はゼロである。

市長は、市民参加と協働を、市政の柱にしていると、二度の選挙で訴えていた。

現実を知っているのだろうか。たぶん、分かっているだろうな。
市長は、年度の初回の会議には、必ず出席し、挨拶をし、その後、所用があるのでと

退席するのが、常である。会議に討議に列席したのを、見たことがない。

この実績を踏まえて、担当課は、「先日、関係者及び市民からなる協議会でご審議いただきました」と、

全協で説明、報告するだろう。

議会のほうは、協議会で審議したから、どうということもなく、独自に審議するのだけれど。

なんか、市民、行政、議会が、バラバラという、感じである。合意形成とは、ほど遠いです。

         市政に市民目線、感覚を!の 袖ケ浦市議 田中 てるひろ

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