環境講座に参加して [持続可能]

きょうは、公民館で、生涯学習の一環として開かれている「環境講座」に参加してきました。
県の付属機関の方による、”地震と液状化現象”というテーマで、興味が起きたからです。
P波,S波から始まり、モーメントマグニチュードや、速度応答スペクトルなど、学生時代を思い出す内容でした。
20世紀に入って一番大きな地震は、1960年のチリ地震で、マグニチュード9.5とのこと。
中学生だった私の記憶には、チリ地震=津波という以外にあまり、残っていませんでした。
三陸海岸で相当の被害が出たとニュースが伝えていたのが、記憶にあります。
地球の裏側の地震でさえ、これほどの被害が出たという事実を、経験したのです。
ましてや、日本列島の周りは、いつ、巨大地震が起きてもおかしくない地理的、歴史的可能性が存在しているのに、当時10mの防潮堤が被害を食い止めたことで、他の地域でも同様な防潮堤を築くことで、十分としました。
ここに原発と同じく、自然に勝ったと、いわんばかりの自分たちの技術への驕りが垣間見れます。
日本には、「勝って兜の緒を締めよ」という、ことわざがあります。
油断を戒める内容ですが、科学技術に対しては、過信・驕りを戒めていると受け取っていいでしょう。
18世紀後半の産業革命井以降、著しい進歩を遂げた科学技術も、戦国武将の戦場での箴言の前に、脆くも敗れたという感じです。
人間は弱いものです。悪いこと、恐ろしいことは、できるだけ考えたくないという習性があるのでしょう、そのくせ、とんとん拍子に物事が進むと、有頂天になり、驕り高ぶるのです。
人間とは、そういう生き物です。
度重なる戦争を経験し、その度毎に、もう、戦争はやめた、してはいけないと懺悔するのですが、繰り返し続けています。
こういう生き物が、原子力という、とてつもない技術・力を手に入れたのですから、人類の将来は、運命は、決まったのです。
これから先は、少しでも、滅亡の時期を延ばせるように、”恐る恐る慎重に”生きることでしょう。
ゆめゆめ、宇宙開発や遺伝子技術を賞賛することは、あってはいけないように思います。
”恐る恐る慎重に”生きることで、人生を諦めることにはなりません。
歴史に学べば、紀元前から今日までの人類の歴史の中で、科学技術と共栄したのは、わずか350年です。
それ以外の期間で、人類は、文化、芸術を初め多くのことを享受してきました。
350年の科学技術の恩恵についても、”恐る恐る慎重に”扱えばいいのです。
これこそが、持続可能な社会を作り出す肝所ではないでしょうか。
今、世界を被っている暗雲も、これにより、少しづつ、掻き消されて行くのではないでしょうか。
講座を聴講して、改めて思いました。
                      てりーマン

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